Kirin chair

小休憩や気分転換に、

コーヒーを飲みながら足をぶらぶらさせて、

空と風景も一望できる、

浮遊感をもった1 人用リラックスチェア。

デザインのきっかけは曲がった手すりから始まった。

手すりの間に自然に足を差し込んで座っている人の行動をよく見かけた。
手すりを観察すると、座った人たちの体の重量で曲がっている。

そこで、安全且つ、手すりを損傷を与えず、
遊びのある、「座れる形」を作れないかと考えた。

スッキリとした既存の手すりに合うように、最小限でシンプルな形を考えた。

手すりに椅子を差し込んで初めて、椅子になる。
手すりに負担をかけないよう固定はせず、釘も一切使わない。
手すりに寄りかかる形にして、バラすことも可能にした。

屋外のため、素材は耐水性､耐久性のあるデッキ材(レッドシダー)を使用した。
全ての材料は 40×90×2430のデッキ材一本でできている。

頭に缶を置くと、、、

きりんになる。

きりんの首の部分が人を受け止めるようにして、安全性も考慮した。

使用者が缶コーヒーを置くときりんの角となるので、
使用者がこの椅子を使ってはじめてキリンの姿が完成する。
使用者の行動が作品を形成するインタラクティブな要素を持った一脚。